乾燥するシーズンになるとアトピーの人は憂鬱になりますよね。
ただでさえ乾燥でボロボロでかゆい肌が更に乾燥してしまうわけですから。
嘆きたくもなります。
乾燥といえば最初に思いつく対策は加湿器ではないでしょうか。
今は性能も多様ですし、値段も手頃なものも増えましたから、お持ちのご家庭もそこそこいらっしゃるのではないでしょうか。
空気清浄機もセットになっていて、職場にあるというところも増えています。
そんな加湿器、空気の乾燥を防いでくれるわけですが、それはアトピーを楽にしてくれるほどの力があるのでしょうか?
それともアトピーに対しては気休め程度なのでしょうか?
乾燥する理由
アトピーの人はどうして肌が乾燥しやすいのでしょうか。
その理由は肌のバリア機能にあります。
アトピーの人は肌のバリア機能が低下して壊れてしまっている状態なんです。
2013年に京都大学の研究チームが皮膚のバリア機能に関係する「フィラグリン」というものがアトピーの人には少なく、その結果皮膚のバリア機能が壊れて乾燥を引き起こしてしまうという研究結果を発表しています。
その前年には慶応大学の研究チームが、アトピーの人は皮膚の表皮育成因子が不足していて、バリア機能を作ることが出来ないために、表皮の細菌がアレルギー反応を起こさせるという研究結果を出しています。
つまり、アトピーの人はそもそも乾燥しやすい状態だということです。
乾燥するからアトピーが起こるのです。
乾燥を防ぐ
乾燥しやすい体質であるならば、どうにかして乾燥を少しでも和らげるようにしなくてはいけません。
そこで登場させたいのが加湿器です。
加湿器と一口に言っても全部で4種類に分けることが出来ます。
スチーム式・気化式・ハイブリット式・超音波式の4種類です。
それぞれにメリット・デメリットがあります。
乾燥を防ぎたいのですから、一番加湿効果の高いものがいいですよね。
そうなるとスチーム式が一番です。
けれど、スチーム式は他と比べるととにかく電気代がかかります。
そして、高熱のスチームが出ますので、小さいお子さんやお年寄りの居るご家庭、ペットの居るご家庭は導入は控えたほうがいいかもしれません。
安全なのは気化式ですが、安全な代わりに加湿効果がイマイチ期待できません。
残る2つですが、超音波式は見た目はおしゃれでいい感じですが、実は一番加湿効果が低く、場合によっては雑菌を撒いてしまうためむしろアトピーの場合は悪化する可能性があります。
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ハイブリッド式は、スチーム式と気化式を合わせたものになります。
だからハイブリッド。
スチーム式よりも加湿効果は若干劣りますが、スチーム式よりも危険度は少なく、お子さんのいる家庭でも使うことが出来ます。
ですので、これからアトピーの乾燥対策で導入するのであれば、ハイブリット式の加湿器がいいと思います。
加湿器を使う
では、実際加湿器を使うにあたって気をつけることはないのでしょうか。
せっかく使うなら効果が出てほしいですよね。
一般的に、人の体にちょうどいい湿度は40%から50%と言われています。
けれど、アトピーの乾燥肌の状態を考えると、40%だとちょっと低いです。
出来れば60%くらいを保てると乾燥から肌を守ることが出来ます。
「えー、50%もあれば大丈夫じゃない?」って言う人は、アトピーの乾燥の辛さをわかってない人なので放置してください。
アトピーの人は普通の人より乾燥しやすい状態なのです。
ですので、50%から60%がオススメです。
ただし、それ以上やるとカビが発生して、逆にアトピーの症状に良くない状況ができてしまいますので、そこはうまく調節しましょう。
ですが、加湿器を使うのは大体冬です。
冬は暖房を付けますので、空気は更に乾燥しがちです。
ですので、相当強力な加湿器でもない限り、70%とかになることはまずありませんので、安心して使ってください。
そして、使ったら定期的にお手入れもしましょう。
中が汚れてしまっていては、せっかくの加湿効果も菌を撒き散らすことになってしまいます。
説明書にきっと書いてありますので、どれくらい使ったら掃除すればいいのか読んでみてください。
まとめ
一時期は、湿度の上がりすぎてカビや雑菌が繁殖するからと敬遠されていたみたいですが、アトピーの人に加湿器はやはり必要だと思います。
どうしたって空気の乾燥は止めることは出来ません。
空気が乾燥すれば肌も乾燥してかゆくなるだけです。
だったらしっかり文明の利器に頼りましょう。
最近の加湿器は性能もいいですので、そのへんのこともしっかりクリアしています。
アトピーで乾燥に悩んでいるならぜひとも加湿器を導入してみてください。
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