スポーツの秋。
残暑が終わり快晴の清々しい秋はアウトドアの活動も増える時期だよね。
各地で運動会が開催されたりジョギング、サイクリングなど体力づくりやダイエットを試みようとするのもこの季節が多いと聞く。
でも一方では、花粉症の3割の人が9月から11月の秋にかけてその症状で悩んでいるという事実もあるんだ。
日中の気温格差も大きく、気温が下がった夕方にクシャミをして「あれ、風邪かな」と思っていても、実際は風邪ではなく花粉症であったというのはよく聞く話で、秋の花粉症状はクシャミ、咳、鼻水に加えて時折発熱も伴うため風邪の症状と間違う可能性があり、かぜ薬でごまかしていると花粉症状が悪化してしまうこともしばしばあり厄介なんだ。
花粉症の原因の一つは雑草から飛散する花粉であることはよく知られていて、花粉飛散に加えて秋特有の天候である空気の乾燥や、移動性高気圧による大陸からの風、放射冷却現象による地表面空気の停滞などが花粉症の発症率を大幅に上げたり、症状を悪化さると考えられている。
そんな雑草起因の花粉症対策の基本はやっぱり抗原回避であり、清々しい秋に潜む花粉症リスクを回避するためには、花粉を飛散する雑草の種類、飛散時期、症状の特徴と秋特有の花粉症状を悪化させる要因を理解しておくことが必要だよね。
そんな雑草花粉のポイントを以下にまとめてたので紹介しよう。
まだ雑草の花粉症でない人も参考にしてよね。
絶対損しないから。
季節の植物と花粉症
2月から5月の春先は杉、ヒノキ、北の地域で白樺など木々類の花粉が舞う季節で、杉花粉のように高い木から飛散する花粉の飛散距離は200Km程度の広域におよぶから花粉症状も増える季節だ。
これらの花粉は「木本花粉」といい、この季節に花粉で悩ませられる人が多いのは良く知られていて、花粉飛散量や飛散距離などから考えても納得がいく現象だよね。
スギ、イネ科植物、キク科のブタクサは世界3大の花粉症植物といわれていて、それらを含め花粉は年間を通じて飛散している。
木本花粉が収束しはじめる5月からは「草本花粉」と呼ばれる花粉が飛散し始める。
草本花粉はイネ科、キク科などのいわゆる雑草から飛散する花粉で、イネ科は5月頃から花粉飛散が始まり、キク科やアサ科類は8月頃から花粉飛散が始まる。
背の低い雑草類から飛散する草本花粉は、スギ花粉のように広い地域に飛散しないのでそれほど注目はされてはいないけど、雑草は憩いの場である住宅街の公園や河川敷など人が生活する住宅街周辺に棲息してる。
そのため雑草の花粉に接触する機会は予想以上に多く、たくさんの人が草本花粉起因の花粉症状を発症する原因となり得る。
そんな草本花粉を飛散する雑草の中で、特に注意したほうが良い雑草は、ずばりイネ科、キク科、アサ科の3種類の雑草なんだ。
花粉症の原因となる3大雑草種類とその特徴
イネ科
カモガヤ、イネ、オニウシノケグサ、ネズミホソムギ、オオアワガエリ、ホソムギ、ハルガヤなどがイネ科の花粉症となる主要雑草で、繁殖力も強く道端や空き地などどこにでも棲息している。
イネ花粉の飛散時期は田植えのシーズンである5月から6月と稲刈りシーズンの8月から9月頃の2回あり、午後から気温が上がると飛散量が増えると言われている。
厄介な点は、イネ科花粉の特徴はアルゲンの共通性であり、花粉症状が雑草の種類に限られず、イネ科全体の植物にアレルギー反応が起こってしまう点で、種類の異なる雑草でも、年間を通じて色々なイネ科雑草の花粉に接触することで、体内の花粉に対する抗体物質の蓄積が継続し、それが許容範囲を超えると花粉症発症に至ってしまう可能性があるってことなんだ。
また、芝生にはイネ科の雑草が生えていて、芝生環境の多いイギリスでは花粉症の9割が芝生起因であるとの報告もされている。
だから、天気の良い日に公園の芝生の上でごろ寝するなどは、花粉に顔を近ずける行為そのものなので季節によっては注意が必要なんだ。
芝に共存する雑草の代表はメヒシバ、オヒシバ、スズメノカタビラなどで7月から9月に花粉飛散するものが多いからその季節には芝生で昼寝なんかしないほうが良いってことだね。
イネ科の花粉症状はくしゃみ、鼻づまり、目や鼻、耳、喉のかゆみの他、咳、透明な鼻水や皮膚に赤い発疹が出る場合がある。
また、口腔アレルギーを併発する場合があって、イネ科起因の花粉症の人はトマト、スイカ、メロン、オレンジ、セロリ、バナナ、キウイなどを食べると口の中が痒くなったりするからこんな症状を自覚したら花粉症を疑おう。
キク科
キク科の植物は装飾、食用など生活に密着した植物で年間を通じて多様な種類が棲息するけど注意すべき種類は、その種族維持の方法なんだ。
植物が種族維持するために花粉飛散を行うけど、その飛散方法によって花粉症に対する影響度が異なり、コスモスやタンポポ、マーガレットなどは昆虫が花粉を運び棲息するタイプで、この種のキク科雑草はそれほど花粉症に対して警戒は必要ないと考えて良いかな。
花粉症に注意が必要なキク科の雑草は、小花と呼ばれるタイプで、小さな花が集まって一つの花の姿を形成している種。
この種の雑草は風による花粉飛散で繁殖する植物であるため、大気中に大量の花粉を飛散するから注意が必要なんだ。
それらの代表的な雑草はブタクサ、ヨモギでありこの種の花粉症発症者は本当に多いんだ。
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花粉飛散時期は8月から10月で、ブタクサに代表されるキク科の花粉は杉やイネの花粉に比較して一回り小さく20μm程度なので、小さな花粉は鼻や口の粘膜に付着せず気管支系を通じて体内の奥へ入りやすい特徴があり、通常のクシャミ鼻水などのアレルギー症状の加速に加え、気管支系に支障がでる場合が多いんだ。
風邪のように発熱したりする場合もあり風邪だと勘違いして風邪薬でごまかしていると花粉症状は悪化してしまうから油断できない種なんだ。
ブタクサ、ヨモギなどのキク科は花粉アレルギーに伴って食物アレルギーを併発する危険性をもっている。
セロリ・ヨモギ・スパイス症候群、ヨモギ・マスタードアレルギー症候群、ヨモギ・カモミール症候群、ブタクサ・メロン・バナナ症候群など冗談みたいなアレルギー名だけど多数の症状報告があり、一旦、食物アレルギーを併発すると年間を通じて悩まされることになるから冗談では済まされないよ。
また、口腔アレルギーの併発リスクもあって、併発するとセロリ、にんじん、パセリ、せりなどを食べると口がイガイガしたりする違和感があったりするから、そんな違和感を持ったらキク科の花粉症を疑うべきなんだ。
アサ科
アサ科で花粉症リスクを持つものの代表はカラハナソウ(ホップ)、カナムグラ、カラハナソウなどが挙げられる。
カナムグラは万葉集にも登場するぐらい昔から存在する植物。
トゲがあり複雑に絡み合って電柱や木、家の壁に巻きつくように棲息して、一度繁殖するとその生命力はすさまじく、駆除するのがとても大変な植物なんだ。
カブ単位でオス・メスが分類でき、花粉症を発症するのはオスカブに限られると言われるけど見た目はわからないから全部警戒するべきだよね。
9月から10月に花粉飛散のピークを迎え、症状は目、鼻のかゆみ、鼻水、クシャミといった通常の花粉症状に加えて皮膚のかゆみをともなう場合がよくある。
同様に花粉症状以外に口腔アレルギーを併発する場合があって、カナムグラ起因の口腔アレルギーは、セロリ、にんじん、メロン、スイカなどで、これら食べると口内が痒くなったり、口周辺に爛れが起きるからこんな症状の自覚からも花粉症を疑おう。
雑草花粉の発症リスクを増す条件
雑草は夏の終わりから秋にかけて花粉を飛散するものが多いが、秋口になると花粉症の発症や悪化のリスクを増大させる要因も加わるため雑草以外の要因も注意すべきなんだ。
空気の乾燥
秋は空気が乾燥しているため、雑草の草本花粉が地面に落ちず空気中を舞っている場合が多いため、鼻、口などに接触する機会が増える。
空気が乾燥していると空気に露出している鼻、口、目の粘膜も乾燥するため涙、唾液などで付着した花粉が除去されにくいばかりでなく、唾液などの体液による殺菌効果も弱くなるから炎症悪化につながってしまうんだ。
更に雑草類の草本花粉の粒子径の小ささがそのリスクを更に上げる傾向にあるから乾燥した気候状態は注意するに越したことはないよ。
西風が吹く
移動性高気圧が大陸から移動してくる秋は、西の大陸側から東の太平洋に向けて風が吹くため雑草類からの花粉も飛散するけど、それと同時に、西風と共に大陸側のPM2.5を含む大気汚染物質なども日本に流れ込むことが多いんだ。
汚染物質は「効果補助」という原語の「アジュバント」という物質名で呼ばれるものが含まれていて、PM2.5のような微粒子は、大気中の花粉に付着することで、花粉に対する抗体生成を促進させたり、アレルギー症状をより悪化させる働きをする。
PM2.5は秋に最も多く日本に流入するという報告もあって、雑草からの草本花粉飛散のピークと重なるため花粉症の発症率を大幅に上げたり、症状を悪化させる危険が非常に高まると考えられているからそんな日は警戒が必要なんだよ。
放射冷却(接地逆転層)
地表より上空のほうが気温は低いのが普通だけど、上空ほど気温が高くなる状態は接地逆転層と言われている。
秋の季節は放射冷却で冷え込み、地表表面の気温が低下し上空の温度より下がって接地逆転層となる日が多く、このような現象になると上空が温かい空気で覆われるため地表空気の入れ替わりが発生せず、地表空気中に存在する花粉やPM2.5などの物質がそのまま停滞することになる。
そんな日は、花粉濃度やPM2.5濃度が上がり花粉症発症、悪化の原因となるから警戒すべきなんだ。
まとめ
・雑草から飛翔するら草本花粉は種類も多く、症状も風邪の症状に似ているか原因特定が遅れ、症状が悪化してからの対処となってしまう傾向があるから注意が必要だということ。
・対策は抗原回避しなかく、抗原回避すべき花粉アレルギーリスクのある三大雑草は、イネ科、キク科、アサ科であるということ。
・雑草類に対するアレルギーは一般的な花粉症状にとどまらず、口腔アレルギーや食物アレルギーを併発するリスクもあることをしっかり認識すること。
・秋口には大陸性高気圧の移動や放射冷却などの気候の影響で花粉症リスクが大幅に上がることもしっかり頭の隅において抗原回避する必要があるということ。
花粉症は発症してからでは手遅れで、雑草起因の花粉症まで発症すると年間を通じて辛い日々が続くことになってしまうので本当に辛いから警戒するに越したことはないからね。
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